掲載日:2019年09月01日

従量課金基盤の構築によりビジネス拡大を実現

ビープラッツ株式会社(以下、ビープラッツ)は、「売り手」と「買い手」をつなぐコンセプトのもと、従量課金などのサブスクリプションビジネスを展開する事業者を支援する、統合プラットフォーム「Bplats®」を開発、提供するプラットフォーム提供事業者だ。
サブスクリプションモデル実現に向けて「技術」と「事業」、両面からのアプローチが必要と説く同社。その実現に向けて物理的なデバイスとサブスクリプションサービスを融合させる仕掛け作りが急務となっており、今回、Bplats®にデバイスのイベントデータを連携するための新たなプラットフォーム構築をヴィジョンアーツ株式会社(以下、ヴィジョンアーツ)に依頼。
このプラットフォームの誕生により、今後ますます広がることが予想されるサブスクリプションビジネスを支える新たなサービスを実現した。

お客さまの抱えていた課題

  • 物理デバイスとサブスクリプションサービスを連携させたプラットフォーム構築に対する専門知識と経験への不安
  • 物理デバイスとクラウド双方に深い知見を持った協業パートナー探し

お客さまの成果

  • サブスクリプションビジネスを支える新たなサービスを予定通り開始
  • AWSサーバーレスアーキテクチャーを活用したことによる運用コストの削減

課題:プラットフォーム構築の専門知識と経験、両方を兼ね備えた人材の不足

金田康徳
ビープラッツ株式会社
取締役 CTO 花輪 正一 氏

ビープラッツが今回手掛けた案件は、ITシステム統合プラットフォームサービスの従量課金基盤を構築するものだ。ビープラッツ 取締役 CTOの花輪 正一氏は、「複数のデバイスのイベントデータを私たちのサービスであるBplats®に取り込んで計算し、エンドユーザー向けの課金データを作成するという仕組みです」と案件の概要を説明する。
しかし、この案件はビープラッツにとって容易なものではなかった。デバイスからデータを収集し、Bplats®へ連携する機能の構築が大きな課題となっていたのだ。「複数のデバイスからイベントデータを収集しBplats®へ連携するシステムの設計や構築は、物理デバイスデータの取り扱いに関する専門知識やノウハウがない私たちだけでは難しかったのです。安心して任せることができる協業パートナーを探していました」と花輪氏。ローンチ日程はすでに決定しており、その日までの開発期間が短いことも頭の痛い課題だったと振り返る。
そこでビープラッツが課題を解決できるパートナーとして出会ったのがヴィジョンアーツである。「ヴィジョンアーツはソニーのグループ会社で、プラットフォーム構築の実績があり、豊富なノウハウを持っていました。今回の案件を相談したところ、非常に的確な提案をしてくれましたので、正式に協業パートナーとしてお願いすることにしたのです」と花輪氏は話す。

導入:要件に対し最適な手段でシステムを構築するノウハウ

ビープラッツからの依頼を受け、ヴィジョンアーツが提案したのは、Amazon Web Services(以下、AWS)のサーバーレスアーキテクチャーを利用した構成だ。
サーバーを必要とせず処理を実行できるAWS Lambdaと、高速で柔軟なNoSQLデータベースであるAmazon DynamoDBを中心に据えた完全なサーバーレス構成を実現。デバイスからのデータ受信機能としてあらゆる規模のデータをリアルタイムに収集できるAmazon Kinesisを使用することで、欠落が許されない大量のイベントデータの完全性と受信機能の可用性を担保することを可能にした。また、収集したイベントデータをBplats🄬側に提供するためのWeb APIはAmazon API Gatewayを利用し、わずかなコード量で実現。イベントデータの受信や保存、データ提供、サービスの稼働監視に至るすべてのコンポーネントにおいて、AWSのマネージドサービスを最大限に活用することで、システム全体のコスト最適化と高可用性・高信頼性を両立したプラットフォームを実現している。(図参照)。

提案の背景を、ヴィジョンアーツ ソリューション開発部の中村 直之氏はこう話す。
「ビープラッツ様と何度も議論させていただきながら、データの完全性やパフォーマンス、バックアップなど要件を満たすシステムの仕様を詰めていきました。ビープラッツ様からの要件に対し、AWSの機能をフル活用し上手く組み合わせることにより、イベントデータの連携プラットフォームを実現しています。通常のようにコードを書いてロジックを実装しているわけではないため、開発期間の大幅な短縮を実現しました」。
ヴィジョンアーツがお客様の要件やコンディションに応じて最適な提案、開発ができたのは、AWSの豊富な知見に加えて、グローバルメーカーであるソニーのさまざまなシステム構築や大規模プロジェクトを推進し、高い要求に追従してきた経験と実績があったからだと中村氏は言葉を重ねる。

開発は2019年3月末、スケジュール通りに完了。花輪氏は「実運用に入り3か月ほど経ちますが、ヴィジョンアーツにお願いしたプラットフォーム部分については何の問題もなく、安定して稼働しています」と語る。

中村 直之
ヴィジョンアーツ株式会社
ソリューション開発部 3課
統括課長 中村 直之 氏

効果:品質を担保しつつ予定通りサービスを開始、保守工数の軽減にも期待

ヴィジョンアーツを協業パートナーとして迎えたことで得たメリットを花輪氏は次のように話す。「必要な要件を満たしつつ、予定通りサービスを開始できたことが最大のメリットです。従来通り、サーバーを用意してテストしながら構築を進めていたら、新サービスの開始予定日にプラットフォーム構築が間に合ったとは思えません。クラウド上での豊富なシステム開発実績を元に、我々に対し積極的な提案をしてくれたことが成功につながりました」。
メリットはそれだけではない。サービス開始以降、ビープラッツが保守を行う上で、サーバーメンテナンスやパッチ適用業務を担う必要がほとんどないというのは、サーバーレスというアーキテクチャーを提案してくれたおかげだと花輪氏は言う。
中村氏は、「今回ビープラッツ様の案件で設計したアーキテクチャーは、ほとんどコードを書いていないため、構築での開発工数だけでなく、テスト工数も削減することができました。サーバーを持たないため、稼働後の運用コストも軽減できます」と強調する。

最後に花輪氏は今回のプロジェクトを振り返り、「プロジェクトが成功したのは、当社とヴィジョンアーツで密にコミュニケーションを取りながら進められたことが大きいと思います。ヴィジョンアーツにお任せして良かったと感じています。今回の案件だけでなく、ヴィジョンアーツとは協業パートナーとして末永くお付き合いしていきたいですね」と語る。

企業プロフィール

  • ビープラッツ株式会社
  • 業種:情報通信業
  • 設立:2006年11月
  • 資本金:4億8363万円(2018年12月31日現在)
  • URL:ホームページ

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